朝日地蔵尊

朝日地蔵尊

千林の商店街外れには、朝日地蔵尊という古くからこの地を見守っているお地蔵様がまつられています。 この朝日地蔵尊は、お地蔵様でありながらもお酒が大好きということで有名です。 お供え物にもお酒が多く、ちょっと変わった光景が目にできます。 お地蔵さんのお顔をよく見ると、鼻を中心に顔全体が削れたようにボコボコとしています。 これは、船乗りがいたずらに棹でたたいたり、船の方向転換の支えにするため棹を鼻にさしたりしたためだという逸話があります。 朝日地蔵尊が立てられたといわれる5世紀ごろ、大阪市内はほとんどの地域が湿地帯もしくは海になっていたそうで、千林という地名も「瀬林」から転じたといわれており、当時は湿地の中に水利・運搬用の水路がいくつも流れていたようです。 お地蔵様は、ちょうどその水路の曲がり角のところにあったということです。 またこのような土地柄、淀川や大和川、大阪湾などからの水害が多く、当時の朝廷や農民は苦労していたようです。 この朝日地蔵尊はもともと隣の今市にありましたが、川に落ちて千林に流れ着き、明治時代に今市に連れ戻されたものの、夜中に川に落ちてまた同じ場所に流れ、結局千林の地に居つくことになったという話もあり、なんともユニークで愛嬌のあるお地蔵様です。 願い事が叶ったときには、お礼にお酒を1合かけるそうで、今も近隣の住民から手厚く信仰されています。